ベースの基本編 Twitter

ベーシストの自己診断カラ弾きCheckでYESが多かった方には、『カラ弾きくん』の傾向があります。正しい練習法と月一回の自己診断をオススメします。全てNOを目的に、日々の練習を心がけて下さいねー。では、なぜ『カラ弾きくん』が良くないか、説明します。ベースが物理的に非常に簡単な楽器だということは承知だと思います(笑)。私を含めて、多くのプロベースプレイヤーは挫折したギタリストです。ベースはギターやキーボードのような知識なしでもokそうな楽器ですよね(笑)。とりあえずドラムえば、と思われがちです。ベースを弾く人には怠け者が多いんですよ!!!これが、「カラ弾きくん現象」の始まり。私が帰国して驚いたのは、日本のベーシストはアドリブが下手だということ。自分がいったい何を弾いているのかわかってないんです。・・・このまんまではバレると恐れつつ、曖昧なプレイを続けるところも少し国民性かと思われますが、見ていて気持ち悪いです!このまんまでは、いつまでたっても自分でベースラインが作れない、ソロが弾けない、レパートリーが増えない、セッションができないからです。つまり、どんなに指が速くても上手くならないわけです。誰よりもスラッピングやタッピングが上手くても、上手いベーシストとして認められないのです。だから、カラ弾きは絶対にやってはいけません!!!そのためには、これから弾いた音には全て名前と意味があるんだということを知っといて下さい。そして、わからない音をやみくも弾くことを直ちに辞めることです♪私が今述べた音楽的ルールを守ることは、基本中の基本です。基本的すぎてバカにされる方がいる程です。「こんな当たり前なことなんかどうでもいいから俺はもっとたくさん弾きまくりたい!」と言う人は、既に上手くてプロか相当なバカ(笑)かのどちらかでしょう♪逆に、「イヤ、このままでは自分はヤバイ、なんとか上手くなりたい!」と思われる方は、きっと上手くなれますよ、だってベースを物理的に弾く事は、音楽的ルールを守ることの百倍カンタンなんですからネ!だから、上手くなりたい人は、ルールを守れば良いだけです。それが案外辛いんですよね〜♪ニッポンでは、ベースと限らずどの楽器でも手軽に買ってしまって「なんちゃってね」で弾けたような気になってしまう人が多い。このような基礎の欠けた人種に囲まれると、仮に上手くなろうと思ってもなかなか上手くなれないのが現実です。誰にでも無差別に楽器を楽しむチャンスを与えられる、という「自由主義」は皮肉なことに、本当に音楽好きだったり楽器が出来る人間にとって、居心地悪いことがしばしばあるのです。本当に上手くなろうと思う人は、いつのまにか、友人を厳選させ、自分には不要なものには目がいかなくなり、環境がシフトしていくことでしょう。日本はもっぱらの映像社会ですが、そのヴィジュアル的誘惑からも遠ざかってしまえば、本当に良い音楽が生まれるはずです。TVの情報やタブ譜や色んな映像ばかりを頼らなくなれば、(1)耳が良くなります。(2)頭を使うようになるので演奏が効率的になります。(3)曲を覚えるのが速くなります。(4)アドリブ演奏ができるようになります。(5)ベース以外の楽器も弾けるようになります。日本人は寛容で優しくて、とても暖かい心の持ち主です。ただ、そんな優しい日本人だからこそ駄目な音楽にも文句を言わず暖かい拍手を向ける、それが駄目なバンドを生む、という悪循環になりがちです。良いベーシストになるということは、まず、このような妥協を許さずに、目でなく指でもなく耳を信じて音楽を聴くことが大切なんですよ!もしヴィジュアル系のファンだとしたら、それの実音を誰が弾いているのか、考えてみてください。お気に入りのJ-Popの曲は80年代のどの曲のパクリなのか、その辺も気にするべきです。アイドルが好きだとしたら、その人の顔が好きなのか、演奏力が好きなのか、何が好きなのか、知っとくこと。自分にはどのくらいの客観性があるか、客観性とはどんなことか、考えてみて下さい・・・。本当の客観性は耳と知性を必要とします。偽と本物の聴き分けられるためにも日頃のイヤートレーニングと音楽史の学習を行って下さいね。「バンド活動」について。たくさん弾くこと、バンドに入ることが一番練習になる、という説は全くの嘘です!それから、「業界」に入ればなんとなく上手くなれるだろう、という思い込みも捨てた方が良い。どうか誤解しませんように〜!私たちは身内に「いつになったらプロになるの?」と聞かれたことがあります。なぜかというと、なかなか民放のテレビに出ないから。出るとしても深夜番組かNHKなので「芸能界ではないからプロではない」と思い違いされてます。「プロになるとテレビに出る」という日本特有の思い込みを断ち切って耳を使いましょう。芸能界と音楽は別物ですから、当然アマチュアでもテレビには出られるし、プロだからといってテレビに出るとは限りません。芸能界及び日本のポップシーンには広告企業等の影響が強く絡んでいますからこれも「音楽」とは関係ありません。・・・ここまでの話は欧米でも同じです。ただ、日本人は疑いなく信じて妥協する、親切な国民です。この「親切」が下手な人をいつまでも下手で居続けさせてあげるサポートなのです。ライブやカラオケで下手な人がいても、周りはブーイングしないどころか「頑張ったね^^」なんて励ますということは、下手な人に「いいんだよ、上手くならなくても」というメッセージを送ることだと思うんですが。私の元お弟子さんには私と同じぐらいのベースキャリアがあってなおかつコードを知らない人がいました・・・こんなベーシストを受け入れてしまうバンドとかオーディエンスっておそらく日本にしか無い、と確信してますけど。リハスタ、ライブハウス、タブ譜の溢れるこの国はまさにアマチュア天国なんですよ!下手でもすぐライブ出演できるということは、かなりプロを舐めているのではないでしょうか。ライブのお客さんは好意で来てくれているのが殆どであることを自覚している?このバンド無しでもベースは一生続けられる?何故、ライヴハウスでライヴすることが時間の無駄か、説明します。日本には習い事の「発表会」の風習がありますが、これは、誰もが年に一度、「お習い事」を身内の前で発表できる会。そこへ親切な知人たちが励ましにつどう・・・。ライブハウス、学園祭etc...これらはすべて発表会です。もちろんプロだってライブや学園祭を利用して自分たちのことをプロモーションしたり、好きな仲間とジャムセッションをします。しかしあくまでも内輪の活動で、ただの「練習の場」なのですよ。海外には「発表会」の風習もリハーサルスタジオもありません。アンサンブル演奏するにはクラブのジャムセッションに参加します。バンドの人は誰かのガレージで音合わせや曲作り、というふうに、日本人とはちがって、かっちり決まったアレンジの物をただただおさらいする、というシチュエーションがまずありません。ですから、日本人のように、耳悪くてもなんとか弾けた気がする、という状況に 陥る事は不可能なんです。なので、この「カラ弾きくん」は日本人の悪い癖で、まずここから直す必要がありまぁ〜す!!

ジャムセッションについて。全員知っていそうな曲を、とりあえずキーだけ決めて共演する・・・これをジャムセッションと呼びます。ジャムセッションは2人以上いればすぐできます。同じ人と同じ曲を同じ人達の前で何度も繰り返し弾くライブ活動よりもジャムセッションの方がスリリングだと思いませんか?家で大きな音が出せないのなら、パブ等のジャムセッションナイトに参加するのはいかがでしょうか。知らない曲を弾く事が恥ずかしい、と思われそうですが、知っている曲をノーギャラ(?!)でライブハウスで弾く方が恥ずかしいはずですよ。そもそも、ポップスって、アドリブ音楽ですよね〜。アドリブができなくて、ベース弾けるなんて言ってはいけませんよ〜(笑)色んなジャムセッションへ行って色んな人と出会い、色んな曲を覚えてください。人と演奏する、っていろんな予想外なことが起るんです。
(1)演奏スキルが上がります。(2)引き出しが増えます。(3)仲間が作れます。(4)小遣い稼ぎにもなりま〜す!
ベースで食べるということについて。テレビに出ることがプロと信じる人もいれば「野外フェスティバルで弾く人はロックしてる」と勘違いする人もいるようです。どっちの説も極端ですが、上手くなることは、周りの情報とか誘惑などに流されず良質な音を信じること、それだけで〜す!年齢、性別、人種、ジャンル問わず自分より少し腕のある人と仲良くしとくと非常に便利ですよー(笑)上手いプレイヤーをよく観察するだけでも良いでしょう、できれば声をかけてアドバイスを受けること、仲良くしとくこと。ちなみに私のレッスン(グループレッスン)のとき、せっかくA君がB君より一歩先に進んでいるのだから帰り際にB君がA君にいろいろ尋ねれば良いのに...と思うのですが、日本人はシャイなのでしょうか、なかなかコミュニケーションを取ろうとしません。これでは美味しい情報をゲットするチャンスを逃してしまいます!とにかく、上手くなれば仕事ができるんですから、何が何でもチャンスをつかむ為にアンテナはって下さい。そしてその無駄なプライドを捨てた方が良いですよ〜ン!私がいつ頃からベースで食べるようになったかというと、ベースを始めたその日から(笑)。ギターを弾いていたんですが、何故か既にプロだったバンドから「今夜ベースがNGだからベースを弾いてくれ」と言われたんです。ギターよりは簡単だったので、引き受けました(笑)。結局ギターじゃなくてベースで食べる人になりました。最初の仕事はナイトクラブのハコ。それが中学の頃でしたが、大学生時代にはファッションショー、店や展覧会等のオープニング、レストラン、バー、結婚式等、ディナーショー等で弾いて、少しずつメジャーなアーティストからバックやらないか、と声がかかってくるようになりました。ギターもしくはヴァイオリンのようなソロ楽器をやる夢を持ちつつ結局はベースがメイン楽器でした。何故ヴァイオリンあるいはギターでなくてベースばかりがどんどん良くなったかというと、やっぱり最初から公共の場で演奏することに慣れていたおかげだと思います。だから、本気でやりたいなら絶対にアカの他人の前で演奏するべきだと思うんです。公共の場で弾くことって予期無いことが起こって楽しいですよ!とんでもない曲をリクエストする人もいます。酔っぱらいが絡んでくる事もあります。それに、このような「いろんな」オーディエンスの前で弾くことは、慣れ親しんだバンドのライブよりも遥かにスリリングですよ〜
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『トホホな神話』
ローポジションでの4フィンガー4フレット?このような弦楽器用運指は巨人向きであり、普通のベーシストには全く通用しない。ギタリストにとってさえ始めは苦しい運指法がベースに通用するはずがない。
ロック・スピリットを努力なしでスクール及び個人レッスン等でゲット出来る?人から学んだことを活用しよう、アドリブしよう、というイニシャティブがない人はクラシックをやるべき。
才能は生まれつき?才能の有無は唯一つ、自分の長所を伸ばせるかどうかによるものであり才能を伸ばさない自分はただの怠け者。
指さえ速く動くようになれば知識や耳不要?音の名前も知らずにやみくも弾くようなことは言葉の意味を知らずにしゃべろうとするようなことで、誰にでも実は弾けてないことがバレる。もし観客がド素人か身内びいきであってもアンサンブルには大迷惑だ。
イヤートレーニングにはリズムトレーニングが含まれていないのだからむしろクリックトレーニングをした方が「速い」のでは?どんなヘタなベーシストでも拍子を打つ、ということだけはできる。上手いベーシストだけが運指がグルーヴの鍵であるということを知っている。
ベース即ち音楽は言葉と同じで、やっぱり現地で覚えるのが手っ取り早い?現地の人種が色んな美味しいネタを持って生まれているはずがない。彼らも努力とコピーを積み重ねてある奏法に落ち着いた。もし現地の...にこだわるなら現地の言葉を覚えて現地の人の学習法を取り入れるしかほか無い。それが嫌なら日本語でなんとか自分に向いた学習法を探せば良い。探せばきっとある(笑)...
プロになったら、もう誰にも習う必要が無い?私が帰国して驚いたことの一つなのですが、日本の『プロミュージシャン』はほとんどと言っていい程、人に教えてはしても、習うことは無いということです。私が活動していたドイツやアメリカでは、一流になればなる程、よりレベルアップする為に、レッスンを受けていたものです。どうして日本にはこういう習慣がないんでしょうね〜?

リズムについて:

☆ ていうか、そもそも『グルーヴ』って何?

「もっとドラマーを聞け!」「ノリが悪い」「遅れる」「揺れる」etc...とバンドメンバーに言われる人は、「自分さえリズムが良くなればバンドのノリもよくなる」と信じ、クリックトレーニングしたり、ドラマーと長時間練習したり、悲惨な場合はドラムやダンスレッスンを受けたりします。残念ながら効果はゼロに近いと言えます。是非是非その無駄な時間を他のことに使って下さい!手拍子ができない人は居ないと思いますが、手拍子ができてもベースではその通りに弾けてない、というのが事実であります。誰でも見ればわかる通り、ベースの弦をはじくということは、鍵盤を叩くこととかドラムを叩くことより複雑な技ですよね。だから、ベースでは「音を出すこと」を学ばなくてはなりません。音を出すことがどれほどベースにとって重要かを説明します。例えばドラムだと、叩く前にセッティング、チューニングをします。もちろんスティックの持ち方や叩く場所等にも注意を払いますが、これは比較的早く覚えられます。パーカッションは、手と指で直接叩くわけですから、手拍子の延長と言えるでしょう。キーボードも指で好きなところを押せばとりあえず音が出るし、強く押せば大きな音が出る...ということがわかる通り、音の出し方が単純なので、始めからパラディドル、ルーディメンツ等の反射神経運動で指を鍛えることによって、確実にリズムが良くなり、速いテンポのものが弾けるような気になれるんです。ドラム、パーカッション、キーボードは打楽器なのです。打楽器は始めから音作りを気にせずに(ニュアンスを気にすることはあっても音自体は誰でも出せる、という意味ですよ)リズムを操作する楽器です。直接的に音が出て消えるからクルマに例えるとオートマティックの自動車です(笑)。 それに対して弦楽器は音を出すのにも消すのにも一手間かかるので、マニュアル車に相当します。この、一番単純そうな操作が面倒くさい弦楽器には『バイオリン型』と『竪琴』の2種類が存在しますが、なんとベースだけが両グループに属すという、可哀想な楽器なんです!そのため、一見単純そうで音を出す(あるいは出さない)ためには最も面倒な楽器でもあります。


ベースを知ったらGROOVEできる

ベースについてのFAQ

リズムの揺れはどこから来るか?

まずバイオリン型の弦楽器の種類について。これはバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスのことですが、当然これらは『アルコ系(弓を使う)』楽器なので、私達のルーツ楽器であるウッドベースはもはや アルコで弾くのが常識でした。今でも上手いベーシストはアルコでウッドベースを弾いてますよ。余談ですが、アルコで弾くのは美しい音色が出せるだけではなくイントネーションがチェックできるわけですから、ものすごく耳とフォームが良くなります。バイオリン型の特徴は弦の張りが強く(ハイテンション)て弦高が高いこと。ブリッジが横より縦に長いですよね!これはもはやアルコで弾いた時にブレないためなんです!バイオリン型をピッチカートで弾こうとすると直ぐに指ダコがつく程強くピッキングしないといけないというのは、所詮アルコ用に作られたものだからなんです。バイオリン型をピッキングすると「プッツン!」とした歯切れよい音が聴こえます。これがウッドベースやバイオリン等で知られるパーカッシヴなピッキングしたときのサウンドなんです。シンセサイザーで『ピッチカート』というサウンドを選ぶと低音はウッドベース、高音はバイオリンの音に聴こえるのはその音を真似た結果なんです。このように、音色としては人気がありますが、弦高が高くて弦の張りが強いために操作方法は肉体的にしんどいものでした。ここでエレキベースの登場です..弦楽器のもう一種、竪琴楽器です。アルコが不要なので指か爪か爪代わりになる何かを使って弦を軽くはじけばとりあえずポローン!とリッチな音が出ます。放っておくと永遠響き渡っているようなサステインなので、二つ以上の音を同時あるいは連続で鳴らすと、ピアノとはまた一味違った豊かな響きが楽しめます。これを代表するのがハープ、ギター、バンジョーですが、ベースもそうなんです!ウッドベースをもっと手軽な形で使おう、という商業的発想からベースギターが生まれたのですから。ただ、せっかくのリッチな楽器にあの弾き辛かったときのウッドベースのようなパーカッシヴな低音を求めてしまうことがジレンマでもあります。そもそもギターとピアノがポリフォニック楽器であるに対してベースはモノフォニック(単音)楽器と呼ばれてしまい、サウンド的には地味でパーカッシヴなものが求められるのが、ベースの辛いところなんです。だってサウンド面がパーカッシヴでなくてはいけないものの、奏法迄パーカッシヴにはできないんですよ。ベースは打楽器ではありませんから!それに竪琴楽器にしてはハードルが高いますよね、たとえば、弦がギターの何十倍も(!)太いでしょう?「じゃあもっと強くはじけばいいんじゃないの?」とよく言われますが、そう簡単にはいかないんですよ。弦が太いということは、その分音が低くて倍音が増えますから、キレイな音が出しにくいわけです。ちょっとしたことで音が「ズレて聴こえる」。このズレをよくよく探ると、結局は弦の振動具合が、ピッキングが強すぎたり、左手が押さえきれてなかったり、または押さえているつもりがベンディングしていたりの三つが原因で変化してしまうことに起因しています。残念ながらその起因をこそプロでないバンドマンたちは全くわかっていませんから、ベースの3点のどれかを指してリズムが揺れる、と誤解されてしまうんです。確かにギターでもこの3点が起こりうるわけですが、ギターの場合はどんな日本人(笑)にでも「あっ音が切れたな!」とか「あの音、外れてる!」ようなことぐらいは、すぐわかります。ベースは倍音が多すぎてバンド全体がおかしくなります。そうなるとたいてい「ベースのリズムが合ってない」ことになってしまいます。たとえリズムが合っていても、です。


実践編♪

ダイナミックレンジについて

次に、音色の問題があります。先にそもそもベースのルーツはギターではなくてアルコ楽器であり、それをあえて指ではじくとプツプツしたパーカッション的な音が出るところからしても、ベースの役割はとりわけパーカッション的な要素が強かったわけです。それなのに、ベースがエレキになったとたん「ボヨヨ〜ン!」といった張りの無い音が出てしまう。本当は弦高がギター並みに低くなったぶん音が出やすくなったんです。ピッキングをもっと弱くして、弦をしっかり押さえれば良い音が出るし、弦高が低くなったぶんアップライトより速やかなプレイが可能なんです。このような特権を生かすことができれば、誰でも上手くなっているはずなのに、ベース弾きには残念なことにいつまでもアマチュアみたいな人が多いんです。それはたぶんギターやドラム程やることがなさそうだから自分でもできそう、とか、それほど音楽についてわかってないけどなんとなく始めちゃった、という程度の同期でベースを始めてしまう人が多いんです。彼らはどこかでベースはリズム楽器なのだよ、と悟られて、あの古典的な音色を求めて、ゲージをもっと太く、弦高をもっと高く、高音をもっとカットする...という方向に走ってしまう。あるいはリズムを強調しようと頑張り過ぎてバキバキ弾いてしまい、駄目な音を出し続けることによってタイミングまで壊してしまいます!そもそも弦が指板等に当たりまくると実音が鳴る迄に大幅時間が経つ、という現象を学校で習わなかったのでしょうか。せっかくテクノロジーがベースをここまで発展させてくれたのだから、それを利用しないではない、というのが私の意見です。エレクトリックベースを買った以上はエレクトリックベースならではの音色を生かしたいと思いませんか。こうなるとなんならプレベならプレベ、ジャズベならジャズベ、etc...というだんだん奥深い話になりそうなんで、カンタンにまとめます。エレクトリックベースを弾くときは、ギターを弾いている時と同じ程度のパワーでベースをハジくとちょうど良いかと思います。今まで右手に思い切りのパワーを使っていた人は、是非そのパワーを左手に割り当てて下さいね。これでかなり、ノリが良くなりますよ。
上級編

もっと頭を使え!
三番目に重要なポイントは左指です。サイズが問題でないことは今更説明する必要はありませんね。私達はジャコの手を持ってませんからジャコの運指を使わずに、代わりにアップライトベースと同じ4フレット=3フィンガーの運指を実行することが私達のモットーですから、手の大きさについてはここでは触れないことにします。サイズが小さくて良いということはストレッチも不要な訳です。残るは握力ですね。では、握力に関してはどうなんでしょう。「三日で覚えるロックベース」みたいな教本やビリーも御用達!とうたうハンドグリップやらを宣伝してますが、これを発明(あるいは書いた?)彼らにとっては確かに効果的だったのかもしれません。ただ、これを薦められたアマチュアが本気で「左さえ強くなれば上手くなれるんだ」と信じ込んで必死に使っても、なんの効果がなく、結局ベースを弾くことが苦になってしまうんです。ベースプレイヤーにとっての左手の強化は、こんなに単純なことではないんですよ。もしも本当にグリップ体操やフィンガーエクササイズだけで上手くなれていたら、J-Popはもっと聴けていたことでしょう!でも音楽は体操ではないんです!マーカスは「ゴムまりが良い」と云い、ビリーは「ハンドグリップが良い」と云ってます。確かに彼らはそれを本当に良いと思っているのかもしれませんが、それを真に受けてしまうファンは気の毒です。どっちが本当なのか迷ったあげくの果、ロックのときはハンドグリップ、フュージョンのときはゴムまりってことなのかな〜?というところに行き着きます。でもよくよく考えてみて下さい。超人たちが実際にそういう器具を使っているにしても、まさかそのおかげで左手が強くなってサウンドが良くなってリズムも良くなったのではありませんよ!このテのエクササイズは彼らのこれまでの修行の一部にも及ばないものです。ツアーのお伴だった何かが楽屋にあったから、取材者がさっとカメラに捉えて、これぞ彼らの成功の秘訣だとして紹介しているわけです。このテのものを紹介することは、日々の修行を紹介することよりもずっと簡単だからです。肝心な修行内容なんて映像や言葉では表せません。他に『すぐ弾けるエレキベース』的な教本/DVDに関しても、著者たちは実際自分たちの経験から書いたとは言え、読んでいるアマチュアは無経験者なんです。そんな彼らが「なーんだ!左手をこの通りに動かせば上手くなれるんだ...」と信じて、いったい自分がどんな音を出しているのかさえ知らずにそのまま弾いてしまう。これが危ういのです!著者たちは、このテのエクササイズを弾く時も、コードを知って弾いていたはずです。コードなんて知ってて当然と思ってコード無しの譜面やタブ譜を教える、ということは、全く意味がありませんよね。それからフォームだって大事なのに、殆どのアマチュアは正しい持ち方さえ知りません!何故でしょう。本(あるいはDVD)だけではフォームはなかなか伝えられないからです。ポジショニングや運指も殆ど触れられていません。フォームがないとコードは押さえられないわけだし、コードを知らないとどのポジションでどの運指を使えば良いのかわかりませんよね。つまりフォームとコードは直結しているんですよ。ちゃんとそこのところをマスターしていれば音は遅れたりも歪んだりもしませんから、リズムが悪いなどと言われるはずがありません!ところが「14日間で覚えるファンク」的な本はまったくこのような常識に触れていないのです。何故ならば、実はベースを弾くには頭を使わなくてはいけないし、時間と根性がいる、というような本当のことを教えてしまうような教材だと、日本のアマチュアたちは買わなくなってしまうからです!理論の話が絡む時点で、(日本では)100人のうち90人のアマチュア・ベーシストは挫折します。残る10人はかろうじて理論を学ぶ気を起こすのですが、そのうち7人はいつまでも理論が実践と結びつかないままで終わります。たぶんバンド仲間に「ベースはリズム楽器なんだからもっとリズムを出せ!」と言われたりして凹むのかもしれません。私にはその彼らのメンタルケアまでは出来ませんから勘弁して下さい(笑)。・・・そして残り3人は「気がつくとグルーヴうんぬんと言われなくなっていた!」と言って確実に上手くなって行く人達です。彼らの特徴をまとめると、まずベースがリズム楽器だという固定観念を捨てたことです。よってベースの音作りにはシビアになりました。同時に、理論とフォームを覚えました。そして、このすべてがお互いリンクし合っているんだということ、つまり「今日は左手だけ、明日は理論だけ」という風な個別練習では無意味である、いつ弾く時でも音楽的でなくてはならない!という自覚ができたわけです。グルーヴにとってフォームを改善する必要があるのは確かですが、かといって物理的な意味でただただフォームだけ直しても意味がないんですよ。結局フォームとは運指やポジショニングを意味するわけで、それが何故重要なのか理解しないとだめなんです。より速やかにプレイする為の運指を瞬時に選ぶんです。運指ってどんなコードを弾くかによって変わりますよね。それはもはや行き当たりばったりでは弾けません。音が遅れてしまいますから。だからコード進行を覚えるんですよ。そして一小節、もしくは数小節前のところからあらかじめ自分の行きたいところのポジションをプランニングしておかないと『間に合わない』んです。ということは、「これから○○コードを弾くからにはこのポジショニングで攻めて行こう...」という風な戦略でプレイしているわけです。慣れると指が自然とそんな形に動いてくれるものですが、そこまでたどり着くにはかなりの修行があったからです。ハイ、こう見えても私達はすごく頭を使ってきました。これが、理論と実践をリンクさせることであり、一生の課題でもあります。厳しい言い方をします。この修行を大変だから後回しにしとこう!とボヤくような人にはベースは向いていないかもしれません。確かに大変です。否定しません。でも面白い!と思う人には向いていますよ。

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